Products > キャプテンチェア
製品名 | キャプテンチェア |
材質 | シート・アーム・笠木 / 楠 脚・貫 / ブナ スティック / メープル |
塗装 | ウレタン仕上げ |
カラー | アンティーク、ブラック |
寸法 | W63.5×D58.5×H98cm ※寸法は最大外形寸法です。手づくりのため多少の誤差が生じます。 |
大英博物館と双璧をなすヴィクトリア&アルバートミュージアム(V&A)は応用美術の収蔵品では世界最高・最大の博物館といわれています。その博物館に長い間ひっそりと展示されていたウィンザーチェアの一つ、それがゴールドスミス・チェアです。ウィンザーチェアの原始的形態を残しながらも、その後のウィンザーチェアの特徴をすべて備え、英国で育まれたシンプルで人間味豊かな形態は現代にも通用する普遍的な美をそなえています。
椅子は椅子式生活の本場の西欧のイギリスにおいてさえ16世紀半ばころまでは家庭内の家具の部類に含まれることはありませんでした。そのころ中世の支配層のマナー・ハウス(荘園領主の邸宅)でもまだ知られてなく、その家長が使用する一脚だけといった実情であったといいます。一般には背もたれのないスツールかベンチを日常生活に使用する程度で、椅子は長い間権威の象徴であって上級の人が行儀良く座るものだったのです。後ろに傾斜してゆったりすわる椅子は現代では当たり前のことですが、このゴールドスミス・チェア以前の椅子にはそういった椅子は見当たりません。そういった意味においてゴールドスミス・チェアは現代の源流ということができるのです。 このゴールドスミス型の椅子の一つにキャプテン・クックが1776年、最後の世界一周旅行に同伴した椅子があります。そのキャプテンチェアとゴールドスミス・チェアとの中間に位置するウィンザーチェアをFDYのオリジナルウィンザーチェア、キャプテンチェアと名づけて提案することにしました。
ウィンザーチェアの定義の一つにその土地固有の木材を使っていることとあるのですが、以前から日本の木を使ってウィンザーチェアを作ってみることを考えていました。どんな木が本場イギリスのウィンザーチェアになじむか、遂行を重ねてきました。すくなくともシートには一枚板を使うことを主眼に適材適所に樹種を選択しました。